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毎日芸術賞の人々

すべての芸術分野を対象に、優れた成果に贈られる「毎日芸術賞」。受賞者の横顔を紹介する。

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/3 遠藤利克さん

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遠藤利克さん
遠藤利克さん

 ◆遠藤利克さん 美術1部門(絵画・彫刻・工芸・グラフィック) 個展「遠藤利克展-聖性の考古学」

彼岸に迫る空間

 受賞対象になった関東で26年ぶりの個展は昨年7~8月、埼玉県立近代美術館で開かれた。会場を占めたのは円環や円筒、舟形といったシンプルで普遍的な形態を持ち、黒く焼かれた巨大な彫刻群。圧倒的量感と古代墳墓から掘り出されたような気配が押し寄せる圧巻の展観だった。

 12作品の大半は2010年以降の制作。「展覧会名『聖性の考古学』は担当学芸員が付けてくれた。自分ではそんな大胆なタイトルは付けられない」。とはいえ畏怖(いふ)や陶酔感を呼び覚ます「聖性」も太古へつながる「考古学」も、生命と宗教の始原を追求する遠藤芸術の根幹をなすキーワード。ぴたりとはまった。

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