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野鳥とともに

/10 釧路湿原(北海道) 「神」との共存に向けて

厳しい冬を共に過ごすタンチョウの親子=北海道鶴居村で、アルパインツアーサービス・石田光史さん撮影

 釧路湿原は、釧路市北部から鶴居村、標茶(しべちゃ)町にかけて広がる国内最大の湿原(約1万8000ヘクタール)です。主にヨシやスゲ類の低層湿原と周辺のハンノキ林からなり、丘陵地にはミズナラなどが自生しています。釧路湿原国立公園に指定され、ラムサール条約湿地には1980年、日本で最初に登録されました。

 湿原を訪れると、エゾシカやキタキツネ、白と黒の羽色が遠くからでも目立つタンチョウ、空を舞うオジロワシなど多くの魅力ある野生動物に出合えます。初夏にはコヨシキリやシマセンニュウがさえずり、今では絶滅が危惧されているホオジロの仲間・シマアオジの姿もありました。これまでに哺乳類26種、野鳥175種ほどが観察され、湿原の中を流れる川には日本最大の淡水魚イトウも生息しています。

 釧路湿原のシンボルは何と言ってもタンチョウです。アイヌ語ではサルルンカムイ(湿原の神)と呼ばれ、羽を広げると2・4メートル、背の高さは1・5メートルにもなる日本最大の鳥です。明治時代の乱獲と湿原の開発により一時絶滅したと考えられていましたが、約90年前に湿原の最奥部で十数羽が再発見されました。それ以降、タンチョウの餌が少ない冬季に地元の方による地道な給餌が行われた結果、冬場に死ぬ割合が下がり、個…

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