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プロに聞く受験2018

英語編 「成功イメージをいつも持つことが大事」

成功イメージの大切さを強調する斎藤資晴講師=2017年12月28日、横浜市で浜名晋一撮影

 駿台予備学校で受験生を指導するプロの講師5人に受験本番直前の勉強法や心構えを聞く「プロに聞く受験」。同校で英語を教える斎藤資晴講師は「成功イメージをいつも持つことが大事だ」と受験生を励ましました。【聞き手・浜名晋一】

的をしぼろう

 --2020年度から導入される新テストでは英語の外部テストが導入されます。センター試験の出題に変化はありますか。

 導入まであと数年なので、今年のセンター試験はそう大きく変えないと思いますが、しかし、17年度にはリスニングの問題がやや変わりましたので、油断はできません。

 --リスニングの難易度は上がったのでしょうか。

 平均点を見る限り大きな変動はありません。新しく加わった3者の会話にしても、3者のやりとりが多い形になると、難しいと思いますが、それぞれが独立して話している感じなので、受験生に混乱はなかったようです。

 筆記200点、リスニング50点の配点は一貫して変わっていません。4技能(聞く、話す、読む、書く)をバランスよく身につけるということになると、将来的にはリスニングと読解が同じ比重にならないとおかしいと思いますが、2月から3月にかけて行われるプレテストを見ないと何とも言えません。

 --リスニング以外で変化はありますか。

 14年から、応答文を作成して、答えるという問題が新たに加わりました。相手の発言を的確に理解し、それに対して適切に応答するといったコミュニケーション能力が、以前に比べてさらに、重視されるようになってきました。

 --そのような傾向に適した勉強法はありますか。

 今の教科書自体がコミュニケーション重視ですので、センター試験の中でもそれを体現した形です。まずは学校の授業をしっかり消化することでしょう。センター試験なのであまりに口語的な表現やネーティブしか使わないようなイディオム(慣用句)が出るということは全くありません。教科書レベルのことをしっかり押さえておくことが、対策としては一番いいんじゃないでしょうか。

 --直前期のこの時期、総決算として、どのような勉強が有効ですか。

 やはり自分の弱いところを強化することです。実力を付ける方法は一つしかなくて、できないところをできるように、分からないところを分かるようにするしかない。もう一回、自分の使った教材や問題集、さらには受けた模試を見直して、どういうところを間違えていたか、それを確認して、自分にとって苦手な領域を補強していくことです。

 ただやみくもに勉強しても、全部やれませんので、的を絞らないといけません。その的はどこかというと、当然、苦手分野です。弱点を探して徹底的にやり直すということです。

 予備校の生徒からは「時間が厳しい。試験時間が足りない」という相談を受けます。本番と練習は違います。ぼくはマラソンをしますが、練習の時にどんなに一生懸命走っても、4時間以上かかります。しかし、本番では3時間半くらいで走れます。本番の集中力とか気持ちの盛り上がりは全然、練習とは違います。練習の時に多少、時間が足りなくても、集中力が高まれば、絶対に時間内にはこなせるので、自分を信じてやりなさいとアドバイスしますね。

 問題の対処の仕方で解消できる部分もあります。例えばセンター試験の第5問や第6問の場合、本文の話の流れと設問の配列順序は一緒です。だとすれば、全部読んで、英文の冒頭の内容が怪しくなってしまった頃に問1を解くよりも、パラグラフ(段落)ごとに読みながら、解いていく。あるいは問題を見て、それの答えを探していく。設問と読解を同時並行で処理していく。その方が能率的ですよね。

 そのようなやり方である程度、時間の節約はできます。いろいろなやり方を試してみて、自分に合った処理の仕方を確認していくということです。

風呂上がりにガッツポーズの練習

 --直前まで英単語を覚えようとしますが、限界もありますね。

 センター試験の場合、語彙(ごい)レベルが高いわけではありません。語彙で重要なのは推測する力です。センター試験で難解な語彙がたくさん出てきて、全く読めないということはないですから、大事なことは、知らない単語でも文の前後関係から意味を推測できるようになっていることです。この時期から語彙が急に増えるとは思えないので、むしろ読む量を増やして、未知の単語を推測する練習をやる方が効果的でしょう。

 例えば形容詞なら、ピタリと当たらなくても、プラスの意味かマイナスの意味か、当たっているだけで十分という場合もあります。そういうことを考える力を養うようにした方がいいでしょう。

 単語を覚える近道はありません。僕もひたすら書いて覚えた記憶があります。単語そのものを五感全部を使って、言ったり、聞いたり、書いたりという形で覚えていくしかありません。

 僕はテキストに出てきた単語で分からないものに下線を引いて、何回も文章として読みました。そうすると、「あの単語はあの話の中に出てきたな」とおぼろげながら分かる時があります。何か支えがあるといいですね。独立して覚えると、思い出せなかったら最後ですからね。

 単語集の方が手っ取り早く思えますが、なかなか覚えられません。予備校の教材は入試問題を集めていますから、その教材によく出てくる単語が結局、入試に出てくる単語なんですね。教材を何度も読んで、その中に出てくる単語を完璧にしておくのが大事でしょう。

 --受験生に激励のメッセージをお願いします。

 1年間やってきたことの中に必ず、答えはあるはずです。試験会場で平常心を失ってしまうのではなく、冷静にこれまでやってきたことの中のどこと絡むのか考えることです。

 それから自分を信じる力でしょう。僕が受験生の時は、この時期、風呂から上がると毎日、鏡の前でガッツポーズの練習をしていました。合格した時に、こういうポーズで自分は喜びを表現しようと。結果的によかった気がします。成功イメージをいつも持つことが大事だと思います。

 1問目から「やっぱり、できない」と負のスパイラルに入ってしまうと、普段の力を全然発揮できないので、「できるはずだ」という肯定的なスパイラルに入っていくといいですね。何の根拠もなく毎日、ガッツポーズの練習をしていたのも、気分として負のスパイラルに入らなくて済んだ一つの理由だと思います。

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