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14人が犠牲となった2015年9月の関東・東北豪雨で、長男悦史(よしふみ)さん(当時25歳)を亡くした作新学院中等部教諭、佐藤裕子さん(56)=栃木県日光市=が阪神大震災の被災地などに足を運び、防災教育を続けている。励ましてくれたのは、阪神の遺族を支援する俳優の堀内正美さん(67)や、東日本大震災の被災者だった。佐藤さんは「(息子の死を)『大変で悲しかった』で終わらせたくない。教師だからこそ発信するのが自分の使命だ」と話している。
悦史さんは福祉系の大学を卒業後、地元の障害者福祉施設で働いていた。「面倒見がよく、人のために熱くなる子」。15年9月10日、悦史さんは豪雨で冠水した勤め先の駐車場で、排水作業の最中に足を取られ、小川に転落。翌日、亡くなった。「命ってこんなにあっけないものなのか」。突然の悲報だった。
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