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水銀入り加熱式たばこ

金銭トラブルか「殺すつもり」供述

殺人未遂容疑で滋賀県警に逮捕された36歳男

 知人男性に水銀入りの加熱式たばこを吸わせ殺害しようとしたとして大津市関津6、設備業、宮脇貴史容疑者(36)が殺人未遂容疑で滋賀県警に逮捕された事件で、たばこを吸った同県栗東市の無職男性(37)が県警の調べに対し、背景に金銭トラブルがあると話していることが捜査関係者への取材で分かった。水銀は加熱されると蒸気となり、吸入すれば肺から吸収されて毒性が強まる。県警は宮脇容疑者が事前にこうした知識を得ていた可能性があるとみて調べている。

     逮捕容疑は同市で昨年6月3日、金属水銀を含ませた加熱式たばこ1箱(カートリッジ20本入り)を男性に手渡し、同日から翌4日までにパチンコ店などでカートリッジ14本を吸わせ、殺害しようとしたとしている。男性は頭痛や舌のしびれ、ろれつが回らなくなるなどの異変が出て喫煙をやめたが、救急搬送され、全治不明の味覚障害などを負った。

     県警捜査1課によると、宮脇容疑者は「カートリッジ1本につき、0.3~0.5グラムの水銀を含ませた」「殺そうと思った」などと供述し容疑を認めているという。同月5日に男性から被害届を受けた県警が、カートリッジや男性の血液、尿などを調べたところ、いずれも本来は含まれていない量の水銀が検出された。体温計などに使われているものと同じ種類だった。

     被害男性は宮脇容疑者と事件の2年ほど前に知り合い、宮脇容疑者が経営していた携帯電話修理会社の従業員だった。県警は宮脇容疑者が男性への未払い給与の支払いを逃れようとした可能性があるとみている。

     水銀は過去にも飲料などに混入させる殺人未遂事件が起きている。消化器からの吸収は遅いが、加熱で蒸気化し呼吸器から取り込まれると、より速く高濃度で血中に吸収され、危険度が増す。宮脇容疑者はこうした特徴を知っていたとみられる。【森野俊】

    加熱式たばこ

     葉たばこを燃やさずに電気で熱し、発生する蒸気を吸うタイプのたばこ。煙が出ないことから近年、普及が進んでいる。2016年4月にフィリップモリスジャパンの「IQOS(アイコス)」が全国販売され、日本たばこ産業(JT)なども続いた。JTの推計では、たばこ全体に占めるシェアは現在約18%で、20年には30%を超えると見込まれる。

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