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我らが少女A

/160 第5章 6=高村薫 多田和博・挿画監修

 半睡の淵(ふち)で浮かんだり沈んだりしている間、一緒にミッドレンジネクロのデッキを構成する四十枚のカードが翻り翻りし、きらびやかなカードの城が築かれる。それを眺めながら、いまにも対戦の火ぶたが切られる興奮に虚(むな)しく胸を熱くしていたかと思えば一枚、また一枚翻るカードがいつの間にかスナップ写真に代わっており、そうか、ずっと何か大事なものを失ったような気がし続けていたのはこれだったか、と自分に尋ねてみるが、答えははっきりしない。

 そのまましばらくもやもやと行きつ戻りつし、ふいに雲が切れるようにしてシルバーのmovaの506iが…

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