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候補校紹介/3 藤岡中央(関東・群馬) 「地元初」悲願へ一丸
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合言葉は「藤岡から甲子園へ」。群馬県南西部に位置する藤岡市内から初めての甲子園出場を目指している。
部員はマネジャー3人を含め24人で、うち19人が地元出身だ。2005年の創立当初、地元の有力選手は高崎市など近隣の強豪校に進学していた。流れを変えたのは青年監督の熱意だった。古平一貴監督(33)は13年に赴任し、コーチを経て15年に監督に就任。赴任以来、市内の中学校を回り、「地元を盛り上げたい」と思いを伝え続けた。
思いが形になり始めたのは、現在の2年生が入学した頃からだ。主将の下田匡希(2年)は「地元の高校が勝つのはかっこいいし、中学の先生にも勧められた」と入学を希望。積極的に市内の選手に「一緒にやろう」と声を掛けた。下田と同じ中学だった最速143キロのエース右腕・門馬亮(2年)もその一人。市外の強豪校に進むか迷った末に、地元を選んだ。「下田の手助けがしたかった」
平日の練習は、長くても3時間。メニューは選手が考え、自主的に課題克服に努める。練習後は選手だけでミーティングを行う。昨年は「群馬で一番振った秋」を目標に掲げ、夏以降、1日1500スイングを課した。相手の大声援にのまれないよう、録音したブラスバンド演奏を大音量で流す中での練習も行った。
昨秋の群馬大会は甲子園で優勝経験のある前橋育英を準々決勝で延長十四回の末に破り、初の4強入りを果たした。敗れたものの、関東学園大付との準決勝も延長十一回の接戦を演じた。以来、グラウンドに訪れる地元市民は「ぐっと増えた」(下田)という。
現在では3校しかない藤岡市内の高校が甲子園に最も近づいたのは1956年。藤岡(廃校)が当時の全国選手権北関東大会(茨城、栃木、群馬)決勝で足利工(栃木)に延長二十一回、1-2で敗れた。地元の悲願を実らせようと、藤岡中央の選手たちの士気は高まっている。【倉沢仁志】=つづく
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