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晴れ着トラブル

被害遭った八王子の新成人に式プレゼント

「新成人の一人でも多く笑顔になって」と語る西室真希さん=東京都八王子市の「きものの西室」で2018年1月11日

呉服店などが「八王子成人式プレゼントプロジェクト」開始

 晴れ着レンタル・販売業者「はれのひ」(横浜市)と契約した新成人に振り袖が届かず、連絡が取れなくなった問題で、東京都八王子市の呉服店などが、トラブルに遭った地元の新成人に改めて成人式をプレゼントする「八王子成人式プレゼントプロジェクト」を始めた。参加者は式の当日、トラブルを受け着付けのボランティアに駆けつけた人々。「二十歳の未来に笑顔を届けたい」と準備を進めている。

 呼びかけ人は、市内の呉服店「きものの西室」の西室真希さん(36)。すでに業界関係者から、着物約120着のほか、着付けのできる約50人や美容師、写真撮影の協力の申し出が集まっている。

 真希さんは8日の市主催の成人式当日、午前8時過ぎに市職員から電話を受けた。「大勢の新成人が困っている。何とかなりませんか」。予約客の着付けを終え、急きょ式典会場のあるビルに駆けつけた。ほどなく、市が用意した着付け室に、新成人の専門学校生(19)が泣きながら入ってきた。「はれのひ」八王子店で着物やぞうりなど約40万円分を購入し、預けていた。

 「亡くなったおじいちゃんに、仏壇の前でも晴れ着姿を見せてあげたかった」と語るのを聞き「絶対何とかしなくちゃ」と思った。別のボランティアの女性(66)が自宅に戻って着物を提供し、西室さんが着付けした。振り袖姿で式に出席した専門学校生は「出られなかった人のことを考えると本当にひどい。でも、これだけ大勢の人に助けてもらい、思い出にもなりました」と感謝を口にした。

 こうして一部の新成人は着物で式に参加できたが、泣き崩れ、ぼうぜんと立ち尽くし、あきらめて帰っていった新成人や家族の姿を、西室さんは目の当たりにした。「胸が痛む。改めて式をプレゼントしたい」と実行委を発足。「泣き寝入りしてしまった新成人に笑顔を」といった店のフェイスブックやツイッターの投稿に、反響が広がった。

 「大人としての大切な一歩を歩む新成人に、一人でも多く笑顔を取り戻してほしい。当日に振り袖を着られなかった人だけでなく、撮影できなかった人にも来てほしい」。西室さんはプロジェクトへのさらなる参加を呼びかけている。問い合わせは同実行委(802presentpj@gmail.com)。【野倉恵】

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