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上海列車事故 29年後の真実

第5章<4> なぜ「修学旅行は上海」か

修学旅行先で記念撮影する高知学芸高校の生徒。この後、事故に遭遇した=1988年3月

 1970年代終わりの中国では、文化大革命の混乱から経済を立て直すため、鄧小平が主導して国内改革、対外開放政策が進められた。この「改革開放」路線によって、中国は飛躍的な経済成長を遂げ、いまや世界で2番目の経済大国となり、遠くない将来、1番にのし上がる。

 上海列車事故が起きた当時の中国は、この初期段階だった。個人や企業の私有財産が認められ、市場原理も浸透していった。努力や貢献が大きければ、多くの給料がもらえる。個人の仕事への意欲は格段に高まる。都市部に向かう列車は常に満杯で、仕事を求める若者たちはそれでも列車に乗ろうと窓枠にしがみついた。

 その過程で、安全管理が置き去りにされたことは既に書いた。鉄道の専門家は「安全性の水準を知っていたか…

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