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上海列車事故 29年後の真実

第5章<1> 法廷に立たされた教師たち

高知学芸高校と佐野正太郎校長を提訴し、声明を読み上げる中田広海さんと喜美子さんの夫妻(中央)。左端は西村真悟弁護士=高知県庁で1989年2月22日午前10時40分

 「で、上海の人口は、なんぼですか」

 大阪弁の野太い声が響き渡った。声の主は、上海列車事故遺族の弁護団長、西村真悟。時は1990年2月22日、場所は高知地裁の法廷。証言を求められているのは、修学旅行団の団長を務めた高知学芸高校教師、狩野義夫だった。この時56歳。大人数を率いて修学旅行に行くのだから、上海の事情に通じていてしかるべきだ--この考えが西村の頭にあった。

 原告席や傍聴席に座る遺族の視線が狩野の横顔や背中に突き刺さる。西村は畳み掛けるように問いかける。狩…

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