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タクシー女子、走る!/5 「目標額」全く届かず

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営業を終えると、伝票と突き合わせながら「水揚げ」を集計する。まだ慣れないので、1時間もかかってしまう=東京都墨田区で
営業を終えると、伝票と突き合わせながら「水揚げ」を集計する。まだ慣れないので、1時間もかかってしまう=東京都墨田区で

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 「昔はよかった」とよく聞く。「東京都内から茨城や静岡まで送った客もいた」と話している人もいた。互助交通(東京都墨田区)の「モモちゃん」こと、宇都宮桃子さん(24)は諸先輩の昔話がピンとこない。

 営業を終えると、ドライバーは本社の2階に上がり、畳敷きの大広間でその日の「水揚げ」の計算をする。モモちゃんが運転日報と現金を突き合わせていると、時に驚くような話を耳にする。「銀座から酔っ払いを送ったら、4万円を超えた」「『急ぎの仕事がある』という客を乗せて東京と名古屋を往復した」。だが、よく聞くと必ず最後に「バブルのころのことだけれどね」という言葉が添えられる。自分が生まれてもいない、30年近く前の武勇伝だ。

 都内のタクシードライバーの平均年収は450万円と決して低くはない。ちなみに同業者の全国平均と比べても100万円も高い。多くの会社は固定給と歩合給を併用しているので、平均の倍を稼ぐ人もいる。裏を返すと、成績が振るわなければ、生活に余裕がなくなる。

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