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我らが少女A

/161 第5章 7=高村薫 多田和博・挿画監修

 期待に反して佐倉真弓、旧姓栂野(とがの)真弓は動かず、ほぼ手が尽きた恰好(かっこう)の特命班は、六月末、最後に再び大宮の浅井忍を訪ねてゆく。

 忍は、思うところあって半年ぶりに薬の服用を再開したという本人の言葉どおり、三月に会ったときに比べると別人のような鈍重な印象だった。聞けば五月の連休明けに歯科技工所をクビになった後、先週には大宮区の事業ゴミ収集を請け負う会社に再就職して、いまは週五日、念願だった収集トラックの助手席に乗っているというから、変われば変わるものだ。

 前回忍には、浜田ミラや井上リナなど事件当時の高校生仲間の話や、その延長線上で上田朱美の印象などを聴…

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