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ジャンプW杯

高梨3位、単独最多勝到達は持ち越し

3位に入り、表彰式で笑顔を見せる高梨沙羅=札幌市宮の森ジャンプ競技場で2018年1月13日、山崎一輝撮影

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は13日、札幌市宮の森ジャンプ競技場で個人第5戦(ヒルサイズ=HS100メートル)を行い、平昌五輪代表の高梨沙羅(クラレ)は2回とも93メートルを飛び、計238.2点で3戦連続3位となった。ジャンプの男女を通じてW杯単独最多勝となる54勝目は持ち越した。高梨は昨季最終戦から6戦連続で優勝がなく、連続未勝利の試合数が女子のW杯が始まった2011~12年シーズンの初期と、15年1~2月に並び、自己最長になった。

     マーレン・ルンビ(ノルウェー)が95.5メートル、93.5メートルの252.9点で今季3勝目、通算7勝目を挙げた。最長不倒は2位のカタリナ・アルトハウス(ドイツ)が2回目に飛んだ96メートル。

     他の五輪代表では、伊藤有希(土屋ホーム)が93.5メートル、91.5メートルの237.3点で4位。勢藤優花(北海道ハイテクAC)は今季最高の11位に入った。岩渕香里(北野建設)はスーツの規定違反で失格した。

     W杯個人戦は14日に札幌、19、21日に山形・蔵王でも行われる。

    改善するサイクルに移行

    「正直、悔しい気持ちでいっぱいです」。高梨は前日の予選を今季初めて1位で通過し、踏み切りで台に力を伝えられる兆しを感じていた。それだけに、3戦連続の3位に終わり「それが完全にはなっていない」と一進一退の現状に顔を曇らせた。

     踏み切りで「上体が跳ね上がっている感じ」と言う。スキー板も上を向いて空気抵抗が大きくなり、空中で減速して高さも得られていないと分析する。

     1年前も、節目のW杯通算50勝を前に5試合足踏みした。だが、今はその時との違いを感じている。「昨季はかなり自分のジャンプを見失っていた」というが、今は課題を見つけ、改善するサイクルに移せている。

     追う立場は、ここ数年味わったことがない。「今の自分の実力では戦っていけない現実を突きつけられる。それ以上に何をすればいいのか考える」と高梨を奮い立たせる。そして「壁を乗り越えた時は、どれくらいうれしいんだろう。想像しただけでワクワクする」とも。今季はルンビ、アルトハウスの2強に一度も勝てていないが、開幕当初より徐々に、その背中は近づいている。【江連能弘】

    「確実に良くなる過程」

     伊藤は表彰台までわずか0.9点届かず4位だったが、「確実に良くなる過程を踏めた」と表情は明るかった。1回目を3位で折り返し、2回目は高梨に逆転されて一つ順位を落とした。11日の五輪代表発表記者会見や12日の予選では、かみ合わないジャンプの現状にもどかしさをにじませていたが、助走の滑りが安定し始めたことで「次につながる」と収穫を感じ取っていた。

    選手ひとこと

     ルンビ (札幌では昨季も1勝)すごく飛びやすい。今季は安定したジャンプができている。高梨はベストの状態とは思わないが、五輪になったら素晴らしいジャンプをすると思う。

     アルトハウス 完璧な状態ではないが、結果は満足している。高梨は本人が望む成績ではないかもしれないが、変わらず強い選手だと思う。

     勢藤優花 (年末から助走のスタート方法を昨季のやり方に戻し)去年の映像を見て似せてスタートするとすごく良かった。今まで不安だったが、少し不安が取れた。

     岩佐明香 (昨季の最高24位から自己最高15位)自分のジャンプが2本そろえられて良かった。目指しているところはもっともっと上。

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