メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

松原隆一郎・評 『「新しい働き方」の経済学』=井上義朗・著

 (現代書館・2376円)

 北欧の国々、とくにデンマークでは再生可能エネルギーを供給する企業が澎湃(ほうはい)として登場している。バイオマス発電所では、小さなプラントで牛豚の糞尿(ふんにょう)を集め発酵させて電気と熱を起こし、千人規模の町村の需要を賄っている。それでいて年収は一人当たりで五百万円を超えており、その秘訣(ひけつ)はITを駆使したごく少人数での経営にあるらしい。

 こうした経済活動は、大企業によるグローバルな経済競争から降りていると受け取られるかもしれない。ところが古典から現代を読むシリーズの一冊である本書は、それこそがアダム・スミスが描いた市場社会だと主張する。『国富論』といえば、定説では国策による貿易振興で金銀の蓄積を図る「重商主義」や労働者の移動を妨げる「徒弟制度」を批判し、自由な市場によって豊かな経済が実現すると説いた書とされる。成長へ向けギラギラ…

この記事は有料記事です。

残り1095文字(全文1483文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 国内の感染者、4万人超える 東京で新たに258人 大都市中心に拡大続く

  2. ORICON NEWS 香取慎吾「こんなにテレビ出れないか」独立から3年のホンネ 草なぎの大河出演にガッツポーズ

  3. “アベノマスク”大きくなった? 記者の質問に首相は…

  4. 時の在りか 「もう菅政権になっている」=伊藤智永

  5. 療養ホテル確保数「ゼロ」の沖縄に不快感 菅氏「何回となく促した」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです