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『「新しき村」の百年』 著者・前田速夫さん

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前田速夫さん
前田速夫さん

 ◆前田速夫(まえだ・はやお)さん

 (新潮新書・821円)

日本の少子高齢化と重なり

 「新しき村」は、作家の武者小路実篤(1885~1976年)が中心となって創設されたユートピア共同体である。「自他共生」「人類共生」の理想を掲げ、土地・財産を共有し、農業による自給自足を目指した。現在の宮崎県木城町の山中に土地を購入し、20人が入植して「村」が作られてから、今年でちょうど100年となる。

 存在は認識していても、「新しき村」の実情を知る人は少ないだろう。「戦後の歩みに関して一般向けに書かれた本はありませんでした」。村の理念と個性ある人々、現実を知らぬ愚挙と批判を浴びたところから始まる苦難続きの歴史が、簡潔・明快な文章でつづられている。

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