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海自

北朝鮮密輸対策で警戒監視 日本海公海上などで

 北朝鮮が国連の制裁決議に反し、海上で石油などを密輸するのを防ぐため、海上自衛隊は昨年末から朝鮮半島西側の黄海の一部や日本海の公海上で警戒監視を始めた。政府関係者が明らかにした。米国と情報を共有し、外国船舶から北朝鮮船への積み荷の移し替えを防ぐ狙いがある。北朝鮮の制裁逃れに関する自衛隊の活動が明らかになるのは初めて。

     政府関係者によると、海自の哨戒機や護衛艦が昨年末から朝鮮半島周辺の海域で、禁止品目の密輸の可能性がある船の警戒監視を始めた。黄海での海自の活動には中国からの反発も予想されるが、米国からの協力要請を受け、政府は制裁逃れを防ぐために海自の警戒監視活動の範囲を黄海の南側の一部にまで広げる必要があると判断した模様だ。

     海自には平時に外国船舶を海上で検査する法的権限はない。このため、米軍と連携して、不審な動きをする船舶の情報を集め、必要に応じて写真を撮影するなどし、米側と情報を共有する。政府関係者は「海自の艦艇の姿を見せるだけで、北朝鮮船への抑止効果になる」と話す。

     核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、国連安全保障理事会が昨年9月に採択した制裁決議は、海上で積み荷を移し替える形での制裁逃れを禁じている。しかし、北朝鮮は決議後も船舶間で石油などの密輸を続けているとみられ、昨年11月には米財務省が移し替えの現場を撮影したとする写真を公開。昨年末には香港船やロシア船から石油精製品が、北朝鮮の船舶に移し替えられていたことが明るみに出た。【前谷宏】

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