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ドキュメンタリー映画「おだやかな革命」 循環型社会へのヒント

持続可能な社会の実例を紹介する映画「おだやかな革命」の渡辺智史監督。前作「よみがえりのレシピ」では在来作物の種を守ることの意義を世に問い、風土に根ざした文化と新しいコミュニティーの姿を描いた

 人口減少が進む中山間地で自然資源を生かして地域経済を復興させ、本当の豊かさを取り戻していった人々の姿を描くドキュメンタリー映画「おだやかな革命」が、2月3日の東京を皮切りに順次全国公開される。持続可能な社会の実例や、これからの暮らしのヒントが詰まった映画だ。

 ●農業用水で発電

 岐阜県郡上市の石徹白(いとしろ)地区は、小学校の存続が危ぶまれてきた過疎の地。ここで約100世帯の全戸出資による小水力発電事業が始まっている。先人たちが手掘りで切り開いた農業用水路に水車を設置して電気を起こす。この電力を活用し、休止していた農産物加工所を再稼働。地域にトウモロコシを加工する仕事ができ、雇用が生まれた。特産の農作物を出すカフェも誕生した。

 新事業のきっかけをつくったのは、東京の外資系コンサルティング会社に勤めていた平野彰秀さん(42)。ともに移住してきた妻の馨生里(かおり)さん(36)は「石徹白洋品店」を起業し、地元の女性たちと力を合わせ、伝統的な和裁技術を生かした洋裁に取り組んでいる。新たに建てた洋品店は、廃屋になった民家の古材を再利用した。夫妻は、地域の伝統的な文化や暮らしの再生と継承を目指す。

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