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50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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宇宙実験

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 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の金井宣茂(のりしげ)さん(41)は「普通の宇宙飛行士と違う」のだそうだ。理由は実験へのこだわり。宇宙環境を利用した実験を計画するのは地上の研究者で、飛行士は装置のスイッチを入れるなど比較的単純な作業を担うことが多いが、関係者によると「金井さんは実験の背景まで知りたがる」という。

 人工血液に使う高品質のたんぱく質を作る実験を依頼した中央大教授の小松晃之さん(52)は昨年夏、「実験の中身を詳しく知りたい」と金井さんの訪問を受けた。訓練に追われる宇宙飛行士が研究者を訪ねるのは珍しい。「最初は意外に感じたが、人工血液のサンプルを見てもらい『輸血や災害医療、国際貢献にも役立ちますね』という話で盛り上がった」と振り返る。

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