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野村萬斎さん=根岸基弘撮影

 ◆千田是也賞 野村萬斎さん 「子午線の祀り」(世田谷パブリックシアター)の演出

ジャンルの壁越えた挑戦

 「子午線の祀(まつ)り」は、平家が壇ノ浦の合戦で敗れ、平知盛が入水するまでを「平家物語」に材を取って描いた木下順二作品である。1979年の初演以来、92年の第5次まで、父、野村万作が源義経を演じていたため、舞台をずっと見ていた。配役が一新されての99年公演には知盛役で初出演。再演2度目の2004年の世田谷パブリックシアター公演でも知盛をつとめた。狂言師として実績を積む一方で、古典の技法を用いた舞台作品の演出でも高い成果を上げており、昨年の演出は満を持してのものであった。 

 「まだ芝居のよしあしもわからないころに、狂言や能以外で初めて見た舞台が『子午線の祀り』だったかもし…

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