連載

くらしの明日

社会保障のあるべき姿を専門家が論じます。

連載一覧

くらしの明日

私の社会保障論 大学進学の格差 教育機会、より平等に=立教大学教授・湯沢直美

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 高校進学率が100%に迫り、1970年代半ば以降生まれの世代では大学進学率がほぼ50%で推移している。今後も維持されるだろうこのような現実を、社会学者の吉川徹氏は「学歴分断社会」と名付け、大卒層と非大卒層の間に「ガラスの天井」があるという。

 高校卒業後の予定進路を親の年収別にみた調査では、4年制大学への進学予定者の割合は年収が高いほど高くなる一方、専門学校への進学予定者は年収が低いほど高くなる傾向にあるという調査結果もある。

 大学等への進学機会の格差がより顕著に表れている現実もある。何らかの事情により家庭で暮らせない子どもを受け入れる児童養護施設では、大学等の進学率はいまだ12・4%。高校卒業後に就職する者は全高卒者のうち18%であるのに対し、児童養護施設の子どもでは70・4%にのぼる。

この記事は有料記事です。

残り733文字(全文1082文字)

あわせて読みたい

注目の特集