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第66回独立書展(22日まで、東京・乃木坂の国立新美術館)は、創設者・手島右卿への限りない尊崇の念に満ちあふれた構成。会場のあちこちに、手島の言葉が掲げられた。自分の芸術観を言葉にする天才的な能力の持ち主でもあったから毎年並べられても立ち止まり読んでしまう。たとえば、一字作品の要諦を説いて「千両役者が六方を踏むように、一字だけの大立ち舞いとならねばならないのであるから」という具合になっている。
ここから創作上の知的な態度を学ぶことは、確かに独立書人団の活動の根本だと言えよう。が、感情の吐露といった点はどうだろうか。
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