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EEZ内

沈没タンカーから油 日中海洋当局が対応

 【上海・林哲平】東シナ海でイランのタンカーが中国の貨物船と衝突した事故で、日本の排他的経済水域(EEZ)内で沈没したタンカーから油が漏れ出している。環境汚染への懸念から、日中の海洋当局が対応に当たっている。

     中国交通運輸省などによると、タンカー「SANCHI」(8万5000トン)はイランの海運会社の所有で軽質原油「コンデンセート」14万トンをイランから韓国に運んでいた。6日夜に長江河口沖300キロで中国の貨物船と衝突。炎上しながら日本に向かって漂流し、14日に奄美大島(鹿児島県)の西約300キロの地点で火勢が強くなり、沈没した。乗組員のイラン人とバングラデシュ人32人のうち、3人は遺体で発見され、残りも生存は絶望視されている。

     巡視船などを派遣している第10管区海上保安本部によると、17日午後2時現在、油は幅約300メートルの帯状になり、東西28キロ、南北35キロの範囲内で浮いているのが確認された。

     海保は油を揮発させるために船を走らせて拡散しており、「油膜は拡散して消滅しつつある」とした。

    影響考えにくい

     海洋の油汚染問題に詳しい東海大海洋学部の斉藤雅樹教授は「コンデンセートは元は気体のものを液化しており、長時間の火災などで流出油の大半が燃えたか気化してしまった可能性が高い。気化したものを吸い込めば健康被害が出る可能性があるが、沿岸からかなり離れた場所なら影響は考えにくい」と指摘している。【工藤哲】

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