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栗生俊一(くりゅう・しゅんいち)さん(59)
組織犯罪対策部長だった2012年、福岡県で指定暴力団による発砲事件が相次いだ。市民も狙われて警察の信頼が揺らぐ中、機動隊の現地への派遣を決めた。暴力団対策で大規模に機動隊を投入するのは初めてだった。福岡国税局への警察キャリアの出向にも関わり、組幹部を脱税で立件する体制も整えた。
前例にとらわれない柔軟さが真骨頂だ。当時は「異例」とされた手法は暴力団対策に大きな成果を生んだ。庁内では「目標を決めたら真っすぐ進む」「突破力がある」と評されるが、本人は「国民の目線で考えているだけ」とそっけない。
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