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「望ましい保育とは何だろう」。東京都大田区の保育士、久保田修平さん(33)は、保育所で働くうちに「子どもの主体性がないがしろにされている」と感じるようになった。ヒントを海外に求めて、世界の保育所や教育施設を巡った。
「子どもにとって、知ることは感じることの半分も大切ではない。日本の保育は子どもの『感じる心』をないがしろにしているのではないかと思いました」。昨年12月9日、千葉県流山市であった講演会。登壇した久保田さんは、2015年6月から17年2月までの「世界の保育を知る旅」を振り返った。
大学卒業後に勤めた複数の保育所で、大人が子どもたちを統率していることに違和感を抱いた。みんなで同じ遊びをし、運動会の練習もみんな一緒。「子どもの主体性を大切にしようと言いながら、大人の都合で管理しているのでは」。海外の事情を確かめて自身の保育に生かそうと、主任保育士を辞めて旅に出た。
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