【カイロ篠田航一】クルド人が多く住むシリア北部の町アフリンを巡り、隣国トルコが軍事作戦に踏み切る構えを見せ、地域の緊張が高まっている。きっかけの一つは、米国がクルド人を含む部隊を創設するとの報道だ。シリア内戦下でのクルド人の勢力拡大を懸念するトルコは、空爆準備も進めている。
トルコのエルドアン大統領は14日の演説で「テロリスト掃討のため、近くアフリンで軍事作戦を始める」と明言。チャブシオール外相によると、18日には軍幹部がモスクワを訪問し、シリアのアサド政権を軍事支援するロシア側に、空爆も含む軍事作戦を説明した。
アフリンはクルド人武装勢力・人民防衛隊(YPG)の支配下にある。トルコ政府はYPGを、トルコ国内の非合法組織・クルド労働者党(PKK)と連携する「テロ組織」とみて敵視する。
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