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国立研究センター

ストレス多い男性、がんリスク2割増

 ストレスが多い状態が続いている男性は、ストレスが少ないと感じている男性に比べて、がんの発症リスクが約20%高いとする研究結果を、国立がん研究センターが19日、まとめた。全体では約10%高くなった。ストレスとがんとの関係を長期間、大規模に調べた結果が出るのは世界的にも初めてという。

 調査は全国9府県の40~69歳の男女を対象に実施。1990~94年に「日常受けるストレスは多いと思うか」と質問し、「少ない」「普通」「多い」のいずれかで回答を得た。5年後に同じ質問をし、回答した約8万人を平均で18年追跡。ストレスの感じ方とがん発症との関係を分析した。

 2回の調査で、いずれもストレスが多いと回答した人は、いずれも少ないと答えた人より、がんになるリスクが約10%高かった。男性は約20%高くなったが、女性ではストレスとの明確な関係がみられなかった。がんの種類では、肝臓がんと前立腺がんでストレスとの関連が強かった。

 研究グループは、男性は仕事によるストレスが多いことや、女性よりもストレスの影響を受けやすい可能性があるとしている。がんのリスクを高める喫煙や飲酒など生活習慣の影響を除いて分析しており、同じ多量飲酒者や喫煙者の中でもストレスが多い人の方ががんのリスクが高かった。

 長期間続くストレスは、がんの発症に関連するといわれてきたが、そのメカニズムは分かっていない。同センターの井上真奈美・コホート連携研究部長は「一つの研究結果ではあるが、強いストレスを感じて過ごすのはよくないと考えられ、ストレス解消の方法を見つけるのがよいだろう」と話している。【下桐実雅子】

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