冬の日本海の荒波が岩に砕かれ、高い水しぶきが上がる。2017年11月の週末。福井県坂井市の景勝地・東尋坊(とうじんぼう)で、茂幸雄(しげゆきお)さん(73)がいつも通り周囲を念入りに見渡す。
観光客でにぎわう一帯からそれた岩場まで歩くと、双眼鏡をのぞき込み、先端が平らになった小高い岩を指さした。「以前、あの岩で寝そべっていた人もいた。誰かに声をかけてほしいというメッセージですよ」。冷たい風が吹き付ける中、周辺を約1時間歩いて見回ると「今日は無し。良いことやね」。事務所を兼ねる喫…
この記事は有料記事です。
残り364文字(全文606文字)
毎時01分更新
◇塩ひとつまみ、うまみ凝縮 大寒も過ぎ、冷え込みは今が本番…
「気がつくと、所持金は103円でした。4日の仕事始めに出勤…
かつて多数のテロ・ゲリラ事件に関与し、犠牲者を出してきた過…