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ストーリー

元警察官、見回り14年(その2止) 最後の救いの手に

自殺志願者が持っていたロープやカミソリなどを見るNPO「心に響く文集・編集局」代表の茂幸雄さん=福井県坂井市で2017年11月11日、小関勉撮影

 

 ◆自殺防止の活動を率いる茂幸雄さん

一通の手紙に衝撃

 北陸の景勝地、東尋坊(とうじんぼう)(福井県坂井市)で自殺しようとする人を保護している茂幸雄(しげゆきお)さん(73)は2004年3月まで42年間、福井県警で警察官を務めた。

 「トッポウのシゲ」。同僚にそう呼ばれた。マルチ商法や薬物事犯など生活経済犯罪の捜査を長く手がけ、旧薬事法や廃棄物処理法といった「特別法」を読み込み立件に持ち込む能力に定評があった。「捜査のコツは協力者をいかに作るか。人間関係を作っておけば、アンテナとなって情報をくれた」

 転機が訪れたのは、定年退職前の03年春。最後の職場となった三国署(現・坂井西署)に、副署長として着任した。2日目。管内の東尋坊周辺で水死体が発見されたという110番があり、署員が現場に急行した。部下は「副署長、ここでは日常茶飯事です」。茂さんが署の統計資料を見ると、周辺で過去30年間に600人以上が自殺で亡くなっていた。

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