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沼野充義・評 『史上最悪の英語政策-ウソだらけの「4技能」看板』/『英語教育の危機』

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 ◆『史上最悪の英語政策-ウソだらけの「4技能」看板』阿部公彦著(ひつじ書房・1404円)

 ◆『英語教育の危機』鳥飼玖美子著(ちくま新書・842円)

「ペラペラ信仰」そろそろ捨てよう

 国難である。原発のことでもなければ、北朝鮮のことでもない。英語教育の問題だ。ある国の繁栄も強さも、長い目で見ればその土台となるのは、次の世代の教育である。それがいま大変なことになっている。

 現在、文部科学省が強力に推し進めている改革によって、小学校ではすでに英語教育が始まり、今後本格化する。また大学入試の際には、二〇二〇年度から民間業者による英語の資格・検定試験が導入される予定になった。その背後にあるのは、「中高で六年もやったのに全然しゃべれない」「それは今の学校教育が悪いからだ」という世論の声であり、また「グローバル人材育成」を高らかに謳(うた)う政府や産業界の要請である。しかし…

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