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ドイツ

大連立、交渉入り承認 社民党大会で賛成多数

 【ボン中西啓介】ドイツの国政第2党・社会民主党は21日、独西部ボンで臨時党大会を開き、党執行部が提案したメルケル首相の国政最大会派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との政権協定交渉入りを承認した。大連立政権の継続によって戦後最長の政権空白が解消される公算が大きくなった。ただ社民党は全党員の投票で政権入りを決める方針で、説得力ある政権協定をまとめられるか、シュルツ党首の手腕が問われることになる。

 党大会でシュルツ氏は社民党とCDU・CSUによる3党合意について、欧州連合(EU)改革や教育政策などで「多くの目標に到達した」と評価。「勇気ある道が正しい道だ」と支持を呼びかけた。執行部と代表団600人の挙手による投票では賛否が伯仲したため、係員による集計が行われ、賛成362票、反対279票で交渉入りが承認された。

 3党合意については、「目玉政策」として党内の要望が強かった医療保険の抜本改革が見送られる一方、CSUの主張で厳格な難民政策が盛り込まれ、党青年部などが強く反発。党内が二分する中、シュルツ氏は投票直前に「党にとって鍵になる(重要な)瞬間だ」と必死の演説で賛成を呼びかけ、何とか同意を取り付けた。

 ただ、党大会当日も有力州代表団の要望で、執行部提案の導入部分が大幅に加筆修正されるなど、執行部の指導力が疑問視される事態が続いている。修正文で難民問題や医療保険改革について「具体的で効果ある改善を達成しなくてはならない」と盛り込まれたことで、合意内容の見直しを拒むCDU・CSUと新たな対立が生じる可能性がある。

 メルケル氏は「世界はいつまでも私たちを待ってはくれない」と述べ、早期の政権協定締結を目指す方針だ。CDUは21日夜に幹部会を開き、社民党大会の内容を精査する。3党による本格交渉は22日以降に始まり、2月末までには政権協定がまとまるとみられている。社民党員約44万人による郵送投票で、大連立政権発足が支持されれば、3月にも第4次メルケル政権が発足することになる。

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