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日本人と祈り、山折哲雄さんに聞く 「ひとり」を心の居場所に

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 年初、初詣の行列で男女の会話が耳に入った。「やっぱり正月は神社だな」と男性。「なんで?」「さあなあ」「50円でいいかな」「100円だろう」。2人は長いこと手を合わせていた。誰に、何を祈っているのか。生老病死、その中でも究極の祈りは死に向かうときだろう。高齢化で終末医療や死があふれる時代。日本人の祈りについて教わろうと、宗教学者、山折哲雄さん(86)を京都に訪ねた。【藤原章生、写真・小松雄介】

 以前、ナイジェリアの上空で急降下する旅客機に、特派員だった私が居合わせたときのこと。乗客約150人の悲鳴が響く中、誰かが「ジーザス」と唱えると、別の一団は「アラー」と叫び出した。機体が地上200メートルほどまで落ちると、「アラー」と「ジーザス」が共鳴し絶叫は大音量に。私は傾いた機内から窓の外を見ながら、激突となれば飛行機を支えようと右手を伸ばす愚かな行為に及び、「こんなとき、誰に祈ったらいいのか…

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