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私の出発点

阿部和重さん『インディヴィジュアル・プロジェクション』 「今」描き文学を救う

 結論からいえばたぶんカヤマは存在しない。カヤマユウゾウは存在するのだろうがカヤマコウゾウは存在しない。コバヤシやカワイが知らないというのだからそうなのだろう。しかし、だとすれば、道玄坂のマンションでのヤクザ殺しはぼくがやったことになってしまう。それは困る。(『インディヴィジュアル・プロジェクション』新潮文庫より)

 「文学を変えようという野心がありました。当時、日本文学には『今』がなかった。若者の文化や流行が描かれていない。風穴を開けないと文学は終わってしまうという危機感がありました」。1997年に長編『インディヴィジュアル・プロジェクション』を発表した頃の思いだ。タイトルを直訳すれば「個人的な投影」だろうか。

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