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湯本貴和(ゆもと・たかかず)さん(58)
ヒトはどこから来て、どこに行くのか--。人類のルーツを探る京都大霊長類研究所が設立されたのは1967年。世界の研究をリードしてきた。霊長類の社会から、脳神経系の研究までさまざまな角度から「エピソード的なもの」を積み重ねたのが、これまでの半世紀という。第13代所長として、「次の50年に必要なのは知見の統合。ゲノミクス(ゲノムと遺伝子の研究)をベースに体制を作りたい」。
田舎での少年時代、川で魚を捕って観察したのが原点。大学院では「植物と動物の共生関係」の研究にのめりこみ、樹上での観察や標本採取のため「木登り」が仕事に。鹿児島県の屋久島で木から転落した時は一晩中気を失い、ボルネオでは30メートルの高さで枝にザイルが絡まり宙づりになったことも。現在は「霊長類の食べ物とすみかの研究」で熱帯雨林に出掛ける。
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