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トランプ1年

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世界はこう見る 弱者への共感欠如 ベルギーで暮らすシリア難民アーティスト アブダラ・オマリ氏

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 母国シリアの危機的状況はトランプ米大統領の就任前と何も変わっていない。シリアの将来はトランプ氏一人の手中にあるわけではなく、ロシアやイラン、中東諸国などを含めた多国間の話し合いで決めるものだからだ。引き続き前進を期待するのは難しい。

 一方で欧州ではトランプ氏のように平易な言葉で恐怖や不安を誇張し、差別的に振る舞うポピュリスト(大衆迎合主義)の指導者たちが珍しくはなくなった。トランプ氏はその土台を築き、隠れていた差別意識が表に出るのを推奨するような雰囲気をもたらした。

 私は幸運にも欧州で親切な人々に囲まれ、実際に影響は受けていない。しかし、彼の移民や難民への政策や言葉には嫌な気持ちにさせられた。難民はグローバルな問題だ。弱い立場に置かれた人が選択肢がないまま住む場所を追われる。故郷や家族から離れるのを望む人はいない。トランプ氏の無知を思わせる態度は、そのような人々への共感が欠けている。

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