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アフガン

難民勧誘し派兵のイランに反発 シリアで死傷

 【ニューデリー金子淳】イランがシリアのアサド政権を支援するため、自国に住むアフガニスタン難民を勧誘し派兵している問題を巡り、アフガン国内で反発が強まっている。イラン紙が今月、シリアでこれまでにアフガン難民の兵士約1万人が死傷したと報じたためだ。ただ、政情不安が続くアフガンにとって、隣国イランとの関係悪化は望ましくなく、政府は難しい対応を迫られそうだ。

     「イランは難民を悪用すべきではない」。アフガンのギャンワル上院議員は取材にこう語り、イランによるアフガン難民派兵を批判した。上院は今月、アフガン政府にイラン大使とこの問題を協議するよう求めたという。大統領府副報道官もイランメディアに「アフガン人は他国の目的のために戦争で死ぬべきではない」と語った。

     アフガンの人口の約1割はイスラム教シーア派を信仰するハザラ人で、シーア派国家イランには推定300万人のアフガン難民が暮らす。イランは難民に報酬を約束してシリアに送り込み、過激派組織「イスラム国」(IS)などとの戦闘に従事させていたとされる。イラン当局は認めていないが、毎日新聞が昨年9月、イランが組織的に派兵している実態を報道した。

     アフガンが反発を強めるのは、国内でISがシーア派を狙うテロが頻発しているためだ。先月も首都カブールでISが自爆テロを起こし、40人以上が死亡した。アフガンの政治アナリスト、ワヒード・モズダ氏は「ISはシリアでの戦闘の報復をアフガンで行っている」と指摘する。

     ただ、アフガン政府がイランに強硬な立場を示すのは難しいとみられる。イランとの関係悪化は国内の混乱に拍車をかけることになりかねないからだ。モズダ氏は「アフガンは強く抗議できないだろう。イランから難民の帰還を進めるしか解決策はない」と話す。

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