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記者の目

本因坊文裕への国民栄誉賞 「世界の頂」への一里塚=最上聡(東京学芸部)

東大阪市新春囲碁フェスティバルで子どもたちを指導する本因坊文裕(井山裕太九段)=東大阪市で2018年1月6日、加古信志撮影

 私はまだ、これからの棋士--。囲碁の本因坊文裕(もんゆう)(28)=井山裕太九段=が、受賞が決定した国民栄誉賞について問われるたび繰り返した言葉は謙遜でもなく、まことの心情だと思う。先月22日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で、永世7冠を達成した将棋の羽生善治竜王(47)と、2度目の7冠制覇を成し遂げた文裕が対談した。私は囲碁担当の記者として取材したが、賞について文裕は「今後に期待してもらっていると理解している」と述べた。世界の頂を目指し、いっときの活躍では終わらない。その決意は、さまざまな重圧もプラスに変える強さになるはずだ。

 2人はもちろん、道を究めて卓越した個性だが、第一人者の風格という点では、似ている部分も多いと感じる。大変な多忙の中でも、心技体のバランスが大きく崩れることはない。選ぶ言葉は、分かりやすく的確だ。瞬く間にトップ棋士をしのぐ力を示すようになった人工知能(AI)について、対談で文裕は「部分的には必ずしも正しいとは思えない手を打っていても、一局を通して見ると、勝つのは大変な相手」と述べ、「以前はコンピュ…

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