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天王寺動物園

アジアゾウ「ラニー博子」死ぬ 推定48歳

プレゼントされたスイカを食べるアジア象のラニー博子=大阪市天王寺区の天王寺動物園で2015年9月、宮武祐希撮影
1970年5月に入園した当時のアジアゾウのラニー博子=大阪市天王寺動物園提供

 大阪市天王寺区の天王寺動物園で飼育されていたアジアゾウ「ラニー博子」(雌、推定48歳)が25日、死んだ。国内のアジアゾウで4番目の高齢だった。1970年の大阪万博を記念してインド政府から贈られて以来、半世紀近くにわたり市民らの人気を集め続けた。26日から園内に献花台を設ける。

     天王寺動物園などによると、園が名前を公募したところ、万博にちなんだ「博子」が多く、姫や女王を意味するヒンディー語を加えて「ラニー博子」と名付けられたという。

     昨年夏ごろから両前足の化膿(かのう)が悪化し、歩くことが難しくなっていた。薬を塗っても鼻でぬぐってしまうため効果が薄く、今月23日からは展示スペースに出なくなり24日午後から横たわったままだった。内臓に負担がかかるため飼育員が起こそうとしたが、立ち上がることなく、25日午後5時過ぎ、ゾウ舎の中で眠るように死んだ。

     2014年に推定66歳で死んだ雌の「春子」(50年にタイから来園)とは長年、2頭で人気を集めながらライバル関係にあったとされる。挑発し合ったり、鼻でふんを投げ合ったりする姿がゾウ舎の日常風景だった。春子が死んで以降は、園唯一のゾウになっていた。

     関係者からは死を悼む声やねぎらいの言葉が聞かれた。

     04年まで5年間、園長を務めた中川哲男さん(74)=大阪府岬町=は、博子の来園と同じ年に結婚したといい、「思い入れがあるゾウだった」と語る。やんちゃでいたずら好きの性格は来園者からも人気で、「人にも物おじせず、とても可愛かった」と振り返る。在園時、パートナー探しに奔走したが、うまくいかなかったという。「良い伴侶を見つけてやりたかった。それができなくて悔いが残る」と残念がった。

     牧慎一郎園長(47)は「天王寺動物園の象徴のような存在で、感謝でいっぱい。小さい頃に来園して博子に会った方には最後に花を手向けてもらえたら」と話した。【藤河匠、金志尚】

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