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第103回全国高校野球選手権

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第90回選抜高校野球

春つかんだ、三重 夢舞台、4年ぶり(その1) 笑顔、ガッツポーズ /三重

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センバツ出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ三重の選手たち=三重県松阪市で2018年1月26日、木葉健二撮影 拡大
センバツ出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ三重の選手たち=三重県松阪市で2018年1月26日、木葉健二撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

 三重高に春の吉報が届いた。第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会で26日、三重の出場が決まった。2014年の出場以来4年ぶり13回目となるセンバツ出場。昨秋の東海大会では4強入りを果たすなどしてつかんだ夢舞台への切符に選手や生徒、学校中が喜びで沸き返った。組み合わせ抽選会は3月16日に大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、大会は同23日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。【森田采花、山本萌、橋本明】

 午後3時19分、三重高校の校長室の電話が鳴った。落ち着いた様子で受話器を取った中谷文弘校長はうなずきながらしばらく耳を傾け「謹んでありがたくお受け致します」と答えて電話を切った。後ろで控えていた小島紳監督らに「ありがとうございました。決まりました」と笑顔で報告し、握手を交わした。

 センバツ出場が決まったことを伝える校内放送が流れ、玄関前に出場を決めた選手らを祝おうと生徒らが駆けつけた。玄関や窓に出場決定の懸垂幕が掲げられた。直後に玄関前で出場報告会があり、雪が舞う中、選手らが笑みを浮かべながら整列し、拍手が沸いた。

 中谷校長が「出場が決まりました。おめでとう」と伝えると、選手は「やった」と声を上げ、ガッツポーズした。

 力いっぱいのエールを送った1年生の沢口悠紀応援団長(15)は「きっと選ばれると確信していた。僕たちの舞台もできた。精いっぱいの応援を展開する」と喜びを共有。

 祝福の演奏をした吹奏楽部の副部長、近藤未悠さん(2年)は「甲子園の舞台で演奏したいという夢をかなえてくれた。選手たちがベストを尽くせるよう全力で応援する」と力を込めた。

 松阪市の竹上真人市長や同校野球部の志田幸雄後援会長らも駆けつけ、選手たちを祝った。

飛び上がった/家族に伝えたい/一層練習を

 選手たちは春切符を抱き合って喜んだ。強打者としてチームを勝利に導いてきた大川翔也選手(2年)は「出場すると聞いた瞬間、飛び上がって喜んだ」と満面の笑み。新進気鋭の4番・伊藤陸選手(1年)も「野球をやるきっかけを作ってくれた家族に一番先に伝えたい」と喜びをかみ締めた。

 投手陣を引っ張る福田桃也投手(2年)は大騒ぎする仲間を見ても「信じられなかった」。在校生らへの報告会や写真撮影、号外を見て「出場決めたんや」と実感がこみ上げたという。「より一層、練習に励みたい」と言葉に力を込めた。

 気持ちは早くも初戦に向かう。勝負強さと100メートル11秒台の俊足で先頭打者を任される梶田蓮選手(2年)は「中学の時に同じクラブだったチームメートがいる明徳義塾(高知)とやりたい」。東亮汰捕手(2年)も「関西の強豪に勝って自信をつけたい」と、大阪桐蔭(大阪)や智弁和歌山(和歌山)との対戦を望んでいた。

 昨夏からの公式戦でチーム最多の安打数を誇る2番・浦口輝(ひかる)選手(2年)は「(先頭の)梶田と2人で1点という流れを甲子園でも出したい」。送りバントより長打で勝負する強みを伸ばし、果敢に次の塁を狙う決意を示した。

後援会長や選手の母も

 校長室で朗報を共に受けた野球部後援会長で県医師会監事の志田幸雄さん(68)は「(三重の49年前の)センバツ優勝時は三重中3年で、甲子園で感動したことを改めて思い出す。今年の選手は実力十分で、平素の力を存分に出し切って、もう一度あの感激を再現してほしい」と話した。

 四日市市から駆け付けた古屋陽登選手(2年)の母の幸さんは「甲子園は小学生の頃からの夢。三重高を選んだのもそのためで、きっと活躍してくれるはず」と歓喜に声を詰まらせた。

本紙が号外発行

 センバツ出場決定を報じる毎日新聞の号外が夕刻、松阪市などに届き、近鉄、JR松阪駅や中心商店街、三重高校周辺で約3000部が配られた。4年ぶりのセンバツ切符に地元は沸いた。

 商店街で号外を手にした宮村元之・市商店街連合会会長(55)は「準優勝した三重の4年前の夏の活躍を市民ははっきりと覚えている。センバツでも三重・松阪の文字を甲子園に躍動させて、地元に夢と希望を届けてほしい」と声を弾ませた。


 ◆三重の過去のセンバツ成績

年          スコア  対戦相手

1966  2回戦  ●3-5 宇部商(山口)

1967  2回戦  ●0-5 市和歌山商(和歌山)

1969  1回戦  ○3-1 向陽(和歌山)

      2回戦  ○6-2 平安(京都)

     準々決勝  ○4-3 尼崎西(兵庫)

      準決勝  ○2-0 浪商(大阪)

       決勝 ○12-0 堀越(東京)

1970  1回戦  ○6-3 平安(京都)

      2回戦  ○3-2 堀越(東京)

     準々決勝  ●1-4 箕島(和歌山)

1971  1回戦  ●2-7 近大付(大阪)

1990  1回戦  ○4-3 神戸弘陵(兵庫)

      2回戦  ○5-4 柳ケ浦(大分)

     準々決勝  ●3-4 北陽(大阪)

1991  1回戦  ●2-7 天理(奈良)

1992  1回戦  ○4-3 松山商(愛媛)

      2回戦  ○3-1 新野(徳島)

     準々決勝  ●2-3 帝京(東京)

1995  1回戦  ●0-4 星稜(石川)

2010  1回戦  ○6-5 今治西(愛媛)

      2回戦  ●2-3 帝京(東京)

2012  1回戦  ○6-5 鳥取城北(鳥取)

      2回戦  ●0-2 浦和学院(埼玉)

2014  1回戦  ●2-7 智弁学園(奈良)

〔三重版〕

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