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大学進学

聴覚障害者に高卒認定を 動画通じ手話と字幕で

高校卒業認定試験対策の過去問題を日本手話で解説する日本社会事業大学1年の小林美彩さん。撮影した動画はインターネットで無料公開する=東京都清瀬市で2018年1月11日、蒔田備憲撮影

日本社会事業大「対策プロジェクト」、全国初の取り組み

 聴覚に障害があるために高校を中退したり、大学進学をあきらめたりした人たちが学び直せるように、日本社会事業大学(東京都清瀬市)は4月、「高校卒業認定試験対策プロジェクト」に乗り出す。動画を通じ「日本手話」と字幕で過去の試験問題を解説したり、個別の質問や相談に応じたりして高校卒業認定試験に合格できるようサポートする。同大によると、全国で初めての取り組みだという。

     同大は2009年、「聴覚障害者大学教育支援プロジェクト」を開始。聴覚に障害のある同大生の学生生活を支援したり、「ろう・難聴高校生の学習塾」を開いて、進学を目指す中学生や高校生に勉強を教えたりしてきた。

     今春から始める「高卒認定試験対策」もこの一環。担当する斉藤くるみ教授(言語学)は「勉強についていけずに一度は進学をあきらめた子や社会人らが、大学で学ぶ選択肢を持てるように支援したい」と語る。斉藤教授は聴覚障害者ではないが、病気で高校を中退し、大検をクリアすることで大学に進んだ経験を持つ。

     プロジェクトでは、同大に通う学生らが日本手話と字幕で過去の試験問題を解説したり、英語、数学、国語などの基礎を教えたりする動画を制作。動画投稿サイト「YouTube」に公開し、無料で見られる「動画授業」を展開する。学習や進路の相談に応じる窓口も設ける。同大の専用ホームページ(http://deafhohproject.com/)では、既に動画の一部を公開している。

     聴覚に障害があり、動画授業で解説を担当する同大社会福祉学部1年、小林美彩(みさ)さん(19)は「日本手話で教えてもらえる場は、なかなかない。映像を通し、必要な人に使ってほしい」と呼び掛ける。【蒔田備憲】

    日本手話

     日本語とは異なる文法に基づき、手の動きだけでなく顔の表情も使って表現する。耳が聞こえない人の間で受け継がれてきた独自の言語と考えられている。日本で使われている手話には、日本語の語順に合わせて手話単語で表現する「日本語対応手話」もあり、併用する人もいる。

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