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第94回センバツ高校野球

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21世紀枠の3校、独自の価値観

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センバツ出場決定の報告を野球部員らにする由利工の夏井博実校長(右)=秋田県由利本荘市で2018年1月26日、宮武祐希撮影 拡大
センバツ出場決定の報告を野球部員らにする由利工の夏井博実校長(右)=秋田県由利本荘市で2018年1月26日、宮武祐希撮影

第90回記念選抜高校野球大会出場校決定(26日)

 21世紀枠には特色の異なる3校が並んだ。

 由利工は、マナーの悪さが指摘されていた学校の改革を野球部員が先導。あいさつの励行などを率先し、目標に掲げた「地域に愛される由工」を実現した。伊万里は少年野球の審判ボランティアを実施。伊万里市も社会人野球チームを招いて中学生向け野球教室を開催するなど、地域一体で底辺拡大に取り組んでいる。

 特別選考委員は由利工について「野球部員が中心となって学校を元気にしている」、伊万里は「地域とどう関わるかが高校野球の課題となる中、自治体からも支援されている」と評価。球児の取り組みが周囲に及ぼす力があることを実証した。

 膳所は、創意を凝らした取り組みが特徴だ。データ分析に専属で取り組む女子部員の存在は「野球は男子だけのものでないことを示し、目からうろこが落ちた」と、驚きすら持って受け止められた。

 特別選考委員会に先立つ推薦理由説明会も印象的だった。各道県の高野連理事長らのプレゼンテーションでは戦力に関する内容は少なく、地域との関わりや周囲への影響、学業との両立などに焦点を当てた。特別選考委員を務めるノンフィクション作家の佐山和夫さんは「これまでは戦力面の説明に時間を費やすケースがあったが、今回は圧倒的に少なかった。戦力とは異なる価値観で選ばれるべきだという趣旨が徹底されてうれしい」と話した。

 近年は被災地からの出場や少人数校が注目された。そのような際立った特徴はないものの、21世紀枠の趣旨を反映する選考となった。【野村和史】

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