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第103回全国高校野球選手権

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花巻東 OB大谷翔平に負けじと飛躍誓う

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センバツ出場が決まり喜ぶ花巻東の選手たち=岩手県花巻市で2018年1月26日午後3時46分、喜屋武真之介撮影 拡大
センバツ出場が決まり喜ぶ花巻東の選手たち=岩手県花巻市で2018年1月26日午後3時46分、喜屋武真之介撮影

 3度目の春にさらなる高みへ--。第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会が26日、大阪市内であり、昨秋の東北大会で準優勝した花巻東が6年ぶり3回目の出場を決めた。大会は3月23日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕。春から米大リーグで投打の「二刀流」に挑むOBの大谷翔平投手にも負けじと、選手たちは大舞台での活躍を誓った。【三瓶杜萌】

 花巻市松園町の同校ではこの日午後3時6分、校長室でセンバツ出場決定を知らせる大会本部からの電話が鳴った。受話器を取った小田島順造校長は「ありがたくお受けいたします。ありがとうございます」と応じると、ほっとした表情を浮かべ、授業を終えた野球部員らの待つ中庭へ向かった。

 小田島校長が「センバツ出場の吉報が届きました。おめでとう」と伝えると、選手らは引き締まった表情で喜びをかみしめていた。周りの生徒からは拍手がわき起こり、校舎に「甲子園で青春のほとばしるエネルギーと情熱を一球一打にかけよ」と書かれた垂れ幕が掲げられた。

 2015年の夏以来、甲子園から遠ざかっていた花巻東。新チームになってからは「繋(つなぐ) 逆襲の花巻東」をチームスローガンに掲げて練習に励んできた。昨秋の県大会から逆転劇を繰り広げ、粘り強い野球を展開。東北大会でも接戦をものにし、44年ぶりに決勝へ駒を進めた。だが決勝の聖光学院(福島)戦では4-6で敗北。菅原颯太主将(2年)は「勝ちたいという気持ちが弱くなっていた」と唇をかんだ。

 決勝戦の後、その日のうちに花巻へ戻った選手たちは早速練習に取り組んだ。厳しいノックを受けていると、自然と悔し涙がこぼれてきたという。

 1年生ながら東北大会で3試合に登板した西舘勇陽投手は、センバツ出場が決まり「秋はフルカウントから変化球が投げられず悔いが残った。持ち味であるコントロールに磨きをかけ、変化球で打者を圧倒したい」と春での飛躍を誓った。

 マネジャーの尾曲花音さん(2年)と佐々木杏さん(同)は「みんなの頑張りが実ってよかった」と満面の笑みで祝福していた。

 ○…6年ぶり3回目の出場を決めた花巻東。2009年は左腕・菊池雄星(現西武)を擁して準優勝し、前回12年は米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平がエースとして甲子園のマウンドを踏んだ。昨夏の岩手大会は3回戦で姿を消すなど、15年夏を最後に甲子園から遠ざかっていた。持ち前の堅守と勝負強さは健在で、菅原主将は「偉大な先輩たちが果たせなかった日本一の夢をかなえたい」と東北勢悲願の初優勝に向けて意気込んだ。

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