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第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。阪神甲子園球場での熱戦全31試合をLIVE配信します。

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千葉・中央学院 創部47年初の切符

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センバツ出場が決まり喜ぶ中央学院の選手たち=千葉県我孫子市の同校グラウンドで2018年1月26日午後3時26分、丸山博撮影 拡大
センバツ出場が決まり喜ぶ中央学院の選手たち=千葉県我孫子市の同校グラウンドで2018年1月26日午後3時26分、丸山博撮影

 待ちわびた吉報に選手たちの笑顔がはじけた。26日に開かれた第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、特別協力・阪神甲子園球場)の出場校を決める選考委員会で、中央学院(我孫子市)の春夏通じて初の甲子園出場が決まった。県勢の出場は2015、16年の木更津総合、17年の東海大市原望洋に続き4年連続。昨秋の関東大会を制し、野球部創部47年目にして初めて大舞台への切符をつかんだ。センバツは3月16日に組み合わせ抽選会があり、同23日に開幕する。【富美月、秋丸生帆、信田真由美】

午後3時すぎ、報道陣約50人がつめかけた中会議室。「これほど待ち遠しい電話はないね」。藤森庸一校長が緊張した面持ちで日本高野連からの出場決定の連絡を待っていた。約10分後、外線のランプが光った。リリリリリ。「ありがとうございます。お受けいたします」と応じて受話器を置くと室内は拍手に包まれ、学校内では出場決定を伝える毎日新聞発行の特別号外が配られた。受け取った山科力輝さん(2年)は「教室がすごく湧いた。全国制覇してほしい」とエールを送った。グラウンドでは選手や相馬幸樹監督、コーチ陣が吉報を待ちわびていた。まもなく姿を見せた藤森校長が出場決定を報告すると、相馬監督はほっとした笑顔で関係者と握手。選手たちは池田翔主将(2年)のかけ声で「ありがとうございました」とあいさつし、その後は帽子を投げたり記念撮影をしたりして喜びをかみしめた。マネジャーの葛生優香さん(2年)は「ずっと夢だった舞台。声を出して選手をサポートしたい」と笑顔を見せた。野球部父母会長で高岡颯選手(2年)の父義之さん(47)は「感動している。気を引き締めて日々精進してほしい」と話した。午後4時すぎからは大会議室で記者会見があり、梅沢英一部長は「創部から半世紀近くたっての初出場。大変身が引き締まる思いです」と喜び、相馬監督は「就任から10年。さまざま出来事を思い出して、とても感激しています。甲子園では中央学院らしいプレーを見せていきたい」と力を込めた。池田主将は「学校、千葉、そして関東の代表として精いっぱい頑張りたい」と誓った。体育館では野球部員全員が肩を組んで校歌を大合唱し、センバツに向けて気持ちを新たにしていた。

 選手たちにセンバツにかける思いを聞いた。(関東大会の背番号順、丸囲み数字は学年)

大谷拓海投手(2)本当にうれしい。甲子園では投打でチームを引っ張って優勝したい。

池田翔主将(2)お世話になった方や両親に感謝を伝えたい。走塁をさらに強化したい。

長沼航一塁手(1)小学校からの目標がかなってうれしい。守備からリズムを作りたい。

手塚歩夢二塁手(1)チャンスを作るようなプレーをして、日本一の走塁を目指したい。

川崎和希三塁手(2)元気が売りなのでチームを盛り上げ、ガッツあるプレーをしたい。

平野翔遊撃手(2)夢見た舞台が決まってうれしい。出場するだけでなく、優勝したい。

田中大暉左翼手(2)周りの方に感謝したい。足が売りなので積極的な走塁を見せたい。

宇田周平中堅手(2)親に感謝したい。甲子園で魅せるバッティングをして貢献したい。

西村陸右翼手(2)素直にうれしい。外野、投手ともに活躍できるように準備したい。

畔柳舜投手(1)ほっとした。先発したら良い形でつなげられるよう球速を上げたい。

高鹿隼人投手(1)甲子園は夢があるが一歩間違えば地獄。楽しみだが怖い部分もある。

和田将幸捕手(1)走塁にこだわってきたチーム。甲子園でも足で相手を翻弄(ほんろう)する。

高岡颯内野手(2)全国の強豪校と戦えるチャンス。ミスをなくして試合を楽しみたい。

西山空内野手(2)甲子園は小さい頃からの憧れ。感謝の気持ちを忘れずプレーしたい。

菊島岳内野手(2)苦手を克服し、積極的なプレーで支えてくれた人に恩返ししたい。

信田虎輝外野手(2)走塁やバントなどの細かいプレーでチームに貢献したい。

長谷川剛士外野手(2)どんな形であれチームに貢献したい。打撃を強化していく。

森健輔投手(2)直球の質とキレを高めて、中継ぎなどでワンポイントを抑えたい。

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