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ストーリー

チェチェン 母たちの闘い(その1) 娘、絶対取り戻す

おどけた笑顔を見せる次男のアブドラ君(中央)。右奥の部屋では長男のハムザト君と三男のマリク君がスマホでアニメを見ていた。祖母のベラントさん(左)が3兄弟を育てている=ロシア南部チェチェン共和国のダチュバルゾイで2017年11月14日、杉尾直哉撮影

 ライオンのぬいぐるみの足をつかんでぐるぐる振り回し、いたずらっぽい笑顔を見せる。3兄弟の中で一番やんちゃなアブドラ君(5)だ。長男のハムザト君(6)と三男のマリク君(4)は、スマホでアニメを見ている。

 ロシアのどこにでもいそうな子供たちだが、昨年夏に中東イラクの北部モスルで保護された。過激派組織「イスラム国」(IS)が支配していた街だ。モスルが激戦の末に解放された後、3兄弟はロシア・イラク両政府の協力により、10月に母親の故郷があるロシア南部チェチェン共和国に戻ることができた。

 帰還から1カ月たった昨年11月、3兄弟を訪ねた。3人は山岳地帯で祖母のベラント・ズルガエワさん(68)に育てられている。何度注意されても台所から角砂糖を盗み出してなめる。私が差し入れでヨーグルト飲料1ダースを渡すと、瞬く間に飲んでしまった。「食料も水もない所だったようです」とベラントさん。上空をヘリが飛ぶと、3人は「爆撃される!」と叫んで屋内に駆け込むという。

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