語り合い、孤立脱却を=国立がん研究センター東病院 がん相談統括専門職 坂本はと恵
毎日新聞
2018/1/28 東京朝刊
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「家族が、がんであることは周囲に伏せたほうがいいと言うんです。私は、職場や子供の学校の先生には伝えたほうがいいと思っていたのですが」「病気になって、家族と考え方の違いに気づかされた気がします。最近では、家の中であまり病気のことを話さなくなりました」
4年前、子供を持つ患者さんのサポートグループの会合に参加された相原さん(30代・女性)の言葉です。この発言をきっかけに、他の参加者からも「うちは、家族から、そばにいることがつらいときがあると言われた」「家にいるときくらい、病気のことを忘れてほしいから、病気の話はやめようと言われて驚いた」などと、さまざまな体験が語られました。
会の最後に「自分一人じゃないと感じて楽になった」という相原さんの言葉に、周囲も和んだ様子だったのが印象的でした。
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