北海道犬

アイヌの人々の相棒 人気も頭数減少で保存活動

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昨年11月末に生まれた北海道犬のオス2匹。雪の上でも元気に駆け回る=札幌市白石区で2018年1月7日、梅村直承撮影
昨年11月末に生まれた北海道犬のオス2匹。雪の上でも元気に駆け回る=札幌市白石区で2018年1月7日、梅村直承撮影

 ピンと立った三角の耳。くぼんだ額の横に、つり上がった小さな目。北海道原産の天然記念物「北海道犬(いぬ)」だ。かつてアイヌ犬と呼ばれ、アイヌの人たちと生活を共にする犬だった。近年、携帯電話のテレビCMで知られるようになり、道外にも人気は広がっているが、頭数は年々減少。道内の保存団体などが地道に保存活動を続けている。

 かつてヒグマ、オオカミなどがすむ原生林に囲まれ、自然と共生していたアイヌの人々には、頼りになる相棒だった。獣を狩る際の猟犬として、住居を守る番犬として、高い能力があった。気性が強いが、辛抱強く賢い性格で、家族と認めた人間には忠誠心が強いといわれる。粗食で寒さに強い体は北海道に適し、生活に無くてはならない存在だった。

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