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第94回センバツ高校野球

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センバツ・おかやま山陽 軌跡/2 いざ全国へ、快進撃 「夏」経験者軸に始動 /岡山

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後輩たちを集めて練習の指導するおかやま山陽の2年生野球部員ら=岡山県浅口市金光町で、益川量平撮影 拡大
後輩たちを集めて練習の指導するおかやま山陽の2年生野球部員ら=岡山県浅口市金光町で、益川量平撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 新チーム始動から2週間後の昨年8月26日に始まった県大会地区予選。おかやま山陽の初陣は、甲子園経験者のバットが流れを呼び込んだ。

 相手は倉敷天城。1点を先制されて迎えた一回裏、2死無走者で3番の森下浩弥(ひろや)選手(2年)に打席が回ってきた。昨夏の甲子園では、低めのボール球に手を出すなどしてチャンスで打てなかった。全国のレベルの高さを痛感し、「低めに対応できるようにならないといけない」とバットを振り込んできた。「確実にヒットにできる球を」とボールを見極め、3球目をスイングすると打球は中前へ。一塁ベース上で「後は任せた」との思いを込め、4番の井元将也(しょうや)選手(同)を見つめた。

 井元選手も甲子園では力を発揮できなかった。パワーに自信があったが、甲子園では球が芯に当たらず、3打数無安打に終わった。岡山に戻ると、バッティングマシンで打ち込み、バットの芯で捉える練習に励んだ。この打席、2球目の直球をたたくと、高々と上がった打球はそのまま左翼フェンスを越えた。「森下と2人で点を取るつもりだった。打った瞬間、ホームランになると分かった」。甲子園でも3、4番に座ったコンビの活躍でチームは波に乗り、コールド勝ちで初戦を飾る。地区予選を3戦3勝で終え、県大会へと駒を進めた。

 初戦(2回戦から登場)の相手は、夏の甲子園で準優勝経験のある岡山理大付。リードオフマンの1番・小野剛昌選手(同)の先頭打者本塁打などで初回に4点を挙げて主導権を握ると、エースの有本雄大(ゆうだい)投手(同)がマウンドで躍動した。甲子園ではベンチ入りを果たしたものの、控え投手に甘んじ、出番は回ってこなかった。「出場できなかったのは実力が足りなかったから。自分の世代で甲子園に出たい」。直球のキレを増すために投球フォームを改善し、制球力を上げるために自宅で30分のシャドーピッチングを欠かさなかった。直球とスライダーを織り交ぜて相手打線を手玉に取り、七回を零封して勝利に貢献した。

 甲子園を経験した中軸やエースが引っ張ったチームは、準々決勝も快勝して4強に進出。センバツ出場校選考の参考資料となる秋季中国地区大会を目指し、チームは着実に歩みを進めた。=つづく


【県大会地区予選】

    ○12-2 倉敷天城

    ○ 9-1 笠岡工

    ○12-2 倉敷翠松

【県大会】

2回戦 ○8-0 岡山理大付

準々決勝○5-0 興譲館

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