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第94回センバツ高校野球

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ミレニアムの球児たち

センバツ90/2 瀬戸内・2年 門叶直己 スイング改良、開花

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=小山美砂撮影 拡大
=小山美砂撮影

門叶(とがの)直己

 度肝を抜く打撃だった。昨秋の中国大会1回戦の米子松蔭(鳥取)戦での1試合4本塁打。三、四回にいずれも左翼へ運ぶと、打者2巡で一挙16点を奪った九回には2打席連続でアーチをかけた。「力みが出なくて、バットが素早く出た。3、4打席目は調子が良かったので、狙っていった」。高校通算本塁打数がすでに20本を超えているスラッガーはさらに自信を深めた。

 183センチ、90キロの堂々とした体格を誇る。中学時代は投手だったが制球が悪く、高校で野手に転向。打撃に専念したことで才能が開花した。特徴的なのはバットを少し寝かせた構えだ。長谷川義法監督から「バットを寝かせてそのまま出せ」とアドバイスされて修正。これがはまった。「バットを立てて構えていた時は(ヘッドが遠回りして出てくる)ドアスイングになっていたが、寝かせたらスイングスピードが速くなった」。昨秋は11試合で44打数22安打の打率5割。4番として20打点と勝負強さも見せた。

 長谷川監督は「一つ打てないと、どんどん考え込む」と精神面を課題に挙げるが、球を飛ばす力は何物にも代え難い魅力だ。昨夏の甲子園では中村奨成(広陵)が清原和博(PL学園)を超える1大会個人最多の6本塁打を放って全国的な話題を集め、秋のドラフトで地元の広島に1位指名されてプロ入りした。「広島の打者は中村さんだけじゃないというところを見せつけたい」。春の主役を奪いに行く。【新井隆一】=つづく

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