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第94回センバツ高校野球

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センバツ’18日大山形 軌跡/3 東北大会振り返る 「打倒」胸にリベンジ /山形

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コールド勝ちの瞬間、拳を天につき上げる日大山形の選手=福島県郡山市のヨーク開成山スタジアムで昨年10月15日 拡大
コールド勝ちの瞬間、拳を天につき上げる日大山形の選手=福島県郡山市のヨーク開成山スタジアムで昨年10月15日

 <第90回記念選抜高校野球>

VS酒田南 荒木監督「やっと野球になってきた」

 打倒・酒南--。その合言葉は日大山形野球部に代々、引き継がれてきた。夏の県大会では実に3連敗を喫し、昨年にやっと勝利。それを弾みに4年ぶりの甲子園の土を踏むことができた。

 記憶が色落ちしない中で、日大山形はまたもや酒田南に一敗地にまみれる。新チーム同士が激突した秋の県大会準決勝で、3-7と完敗。夏の甲子園出場校のプライドは引き裂かれた。

 投手陣は失策、四球でランナーをためた揚げ句に本塁打を浴びる最悪のパターン。打撃陣は相手左腕に翻弄(ほんろう)され、三振8個を奪われた。そして、東北大会準々決勝。リベンジのためにも、センバツのためにも、勝たなければならなかった。

 一回裏1死二塁、バッターボックスで斎藤史弥主将(2年)の手は汗ばんでいた。マウンド上の相手の顔はいやが応でも、覚えている。県大会では再三凡退。三、五回はバットに当てることさえできなかった。

 3ボール2ストライクのフルカウント。懸命にはじき返した白球は三塁方向へと転がる。必死に走る斎藤選手。セーフ。チャンスは1死一、三塁と広がった。後続の佐藤亘選手(2年)がセンター方向への二塁打で続く。

 先制の2点タイムリー。初回の攻撃が結局、試合を決めた。六回裏には打線が爆発し、一挙に3点を追加。七回裏には相手の失策につけ込んだ。佐藤洸太投手(2年)は被安打4の無難なピッチング。完璧な試合となった。

 「やっと野球になってきた」。荒木準也監督はほくそ笑んだ。ずば抜けた選手がいないと常日ごろに口にしながら、一人一人への期待は大きい。その分、非情な采配もためらわなかった。次の相手は岩手第1代表、花巻東。あと一つ勝てば決勝進出というところで、その冷徹な指揮官にためらいが生じることになる。【的野暁】=つづく


秋季東北大会

 ▽準々決勝

酒田南  0000000=0

日大山形 2000032=7

 (七回コールド)

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