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京都の仏像

/295 木造大日如来坐像 穏やかに慈悲体現 /京都

 (左京区・住心院)

 おおらかで穏やかな顔立ちの大日如来が座す。像は高さ39センチにもかかわらず量感があり、仏師の高い技術をしのばせる。

 材質は針葉樹とみられる一木造り。正面から見ると両方のまゆはほぼつながり、大陸風にすら映る。側面から近づくと、目鼻がむしろ平板に浅く彫られ、上唇はやや突き出ている。衣文(えもん)のひだの彫り方などから10世紀末~11世紀初めの平安時代後期と推定され、インドや中国の影響も受けた仏師が造ったのではないかとみられる。金の彩色や冠の装飾は江戸時代の作らしい。

 住心院は本山修験宗の寺院で、鎌倉時代に現在の京都市東山区で創建されたという。聖護院門跡の院家先達として総本山を補佐する寺院の中核的役割を果たし、古くは宮中や室町幕府関係者が熊野参詣をする際に導く先達を務めた。江戸時代には大火の被害を受け現在の中京区付近に移り、明治の神仏分離令までは東山区今熊野の新熊野神社別当も長く兼ねた。1988年に現在の左京区岩倉に移転した。

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