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第94回センバツ高校野球

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センバツ’18日大山形 軌跡/4止 東北大会振り返る 失敗繰り返さない /山形

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ピンチを迎え、マウンド上に集まった日大山形の選手たち=福島市の県営あづま球場で2017年10月17日、三瓶杜萌撮影 拡大
ピンチを迎え、マウンド上に集まった日大山形の選手たち=福島市の県営あづま球場で2017年10月17日、三瓶杜萌撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

VS花巻東 采配曇らせた佐藤洸投手の「実力」

 「早い段階で、交代させよう」。東北大会4連投となる佐藤洸太投手(2年)について、荒木準也監督は試合前に決めていたという。準決勝の相手は花巻東(岩手第1代表)。09年の春の甲子園では準優勝を飾り、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手らも輩出している。東北勢の宿願である「白河越え」の有力候補の一つだ。

 佐藤洸投手の右肩は実際、限界に近づいていた。一回表に3安打を浴び、いきなりの先制点献上。ブルペンには近藤皓介投手(2年)を待機させていた。昨夏の甲子園で登板させ、大舞台のマウンド経験を積ませた期待の一人。「いける準備をしておけ」。荒木監督は代え時を探っていた。

 しかし、皮肉にも、佐藤洸投手の実力が指揮官の判断を曇らせた。二、三回は3人で片付け、四回は1死三塁のピンチを切り抜けた。背番号11は持ち直したかに見え、打撃もさえる。五回裏1死、2球目の内角低めの直球をレフトスタンドにたたき込んだ。試合を自らの手で振り出しに戻し、荒木監督のはらは「続投」で決まった。

 運命の一球は六回表の先頭打者、3ボール2ストライクのフルカウントからの6球目だった。負け越しを告げる白球はレフトスタンドでポーンとはじけた。死球、連続安打……。たたみ掛けられるように3点を奪われた。七回表も続投。八回表に力尽き、3安打で駄目押しの2点がスコアボードに刻まれた。

 打撃陣が反撃し、試合結果自体は4-6の惜敗だった。好ゲームに対し、センバツへの期待もふくらんだ。しかし、「自己採点は0点」と佐藤洸投手。エースナンバーを争っている右腕にとって、悔い多い試合となった。荒木監督は「甲子園のメンバーはぎりぎりまで、見極める」とし、同じ失敗は繰り返さない覚悟だ。センバツまで、50日ほど。ナインの戦いは既に始まっている。【的野暁】=おわり


秋季東北大会

 ▽準決勝

花巻東(岩手)

  100003020=6

  000010030=4

日大山形

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